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アカデミー設立へ至った思い

​代表 大澤美香

私は、音楽による地域住民交流の架け橋を作ろうという思いから、

2000年風の丘HALLという私設の世界一小さなオペラ劇場を設計建設しました。

そこを拠点としてプロによるオペラ公演を主催企画制作〜舞台美術までを行ってまいりました。
2007年からは子ども達・親子へ向けた、オペラ舞台の体験や、

2014年からはオペラ舞台の多様な職種を紹介したワークショップを毎年実施。

そんな中、現代の子ども達を取り巻く環境で欠けている部分を

このワークショップで補うことができることに気がつきました。

この経験を生かし、2021年より小学生の放課後の保育事業や、

中・高校生の居場所として放課後カフェの運営を始めました。

このことで毎日のように年中、子ども達と接するようになると、

子ども達を取り巻く環境への危機感が切迫、
近々になんとかしなければならない社会問題という

新たな気づきとなったのでした

・全ての児童・生徒に共通の「自己肯定感の低さ」、

・「周囲の目」を気にして「失敗を恐れる」、

・YouTubeで見ただけで「知っている」と誤った認識を持つ、

失敗した姿を見られたくない、

・だから挑戦しない、

子どもは大人の鏡、社会の鏡です。

今この社会を背負う世代の大人の責任として、

関係ないと断ち切ることができないと強く感じます。

我々アーティストは、

点数評価のない
(・・・しかし点数でつかないからこそ、もっと過酷な)
世界で仕事をしています。

芸術の世界に身を置き、
自己表現を研鑽し、

他者を尊重し、自己を認識するといった仕事をして

生きています。

アートや音楽は、自己を維持する上でとても大切な
心を育てる教育の一環と認識しています。

 

子ども達の心に

小さな自信(自己確認)を芽生えさせることが出来る、
とても有効な手段だと考えています。

その小さな自信が、他のことへの挑戦へ繋がり、他者を認めることへ繋がっていきます。

また、その芸術分野をもっと突き詰めたいと才能を開花するお子さんも出てくるはずです。

「芸術は食っていけない!」と思う方もいるかもしれませんが、

ここのアカデミーでは、プロとして芸術の道を歩んでいる方達が講師となり、

本当にそうなのか? を 説いてくれることでしょう。

芸術は人類の叡智の結晶です。

ここから多くを学び、ヒントを得ていけば、

必ずや人類の同じ誤ちを繰り返すことなく、より良い自分を切り開く力となるでしょう。

ここで、こんな言葉を紹介します。
トップの人材を輩出している世界の大学は、芸術についてこのように言っています。

ハーバード大学  
 「多様な価値観を理解する力を育む」

ニューヨーク大学 
 「歴史を捉える力」を学ぶ

マサチューセッツ大学 
 「創造的な思考力」を高める

スタンフォード大学  
 「真理に迫る質問力」を高める

私たち日本では、このようにとらえる教育を受けてきませんでした。

もしかしたら、世界的に見た日本の弱みはここなのかもしれません。

また一方で日本の教育現場では、こんな問題をも抱えるようになりました。

毎年のように激増している中学不登校生徒の数。

学校でしか得られない経験も多数あるでしょう。

しかし学校へ行かれないことが、そのお子さんの全てを否定したものでは決してありません。

学校へ行かなくても、あなたはあなたらしい人生を歩めば良いのです。

学校へ行かれないことが、決して悪いことではないのです。

一番悲しいことは、子供に平等に与えられている

学ぶ機会を喪失してしまうことです。

世の中は広く、多くの知らないことに溢れています。

知らないことを知ることは大きな喜びになります。

人生の喜びである学びの機会を失いたくありません。

私どもは、フリースクール(自由な学校) という名のもとでお子さんのケアは望みません。

お子さんが好きなことを学べる場所を作ることで、

楽しんでここに関わっていただきたいと思います。

多くのアーティスト達のキラキラ輝く仕事や才能に触発され、

自分の姿を重ねてみたり、そのための努力をしたり、

そんな過程で ともに夢を追う友と出会ったり、

語り合ったり、いっしょに作品を作り上げたり、、。

アートは、歴史の入り口であり、社会の考え方の根本でもあり、

​人類の叡智です。ここをきっかけに、さらに興味の及ぶ学びを展開していくことを目指します。

思春期の子ども達へそんな居心地の良い居場所として

芸術を活用したアカデミーを設立しようと心に決めたのです。

所属の学校との連携を望まれる場合は、

私どもでその学校との折衝を行い

卒業要件を履修できるようにサポートを行います。

世界中のアーティスト達が賛同し、協力をしてくださっています。

10代20代、今この時を懸命に生きている子ども達へ

精一杯の愛情で心から寄り添い、

一緒に感動し、一緒に笑い、一緒に泣き、

時に叱咤激励し、

夢に輝く子どもへと成長するサポートをさせていただきたいと願っております。

             ​2023年 アカデミー代表 大澤美香

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